NOAI ❻【動き出すトランプの野望】
モニターで人が人を食う様を見ていたが、あまりの惨状に吐き気を模様し口を押さえ慌て退席する。
ヨハネスブルグ、ドバイ、ムンバイ、シンガポール、香港、東京と無慈悲な殺戮兵器は猛威を振るった。
そう、これは日本の3社が作るとても恐ろしい新型対人兵器である。
影も形も無く忍び寄り、有色人種が有色人種を喰い殺す。
殺戮兵器。
金正恩は中国東方テレビのブレーキングニュースで惨状の中継映像を観ていた。
正恩「恐ろしい兵器だ。このままではアジアの番人になるどころかアジアがなくなってしまうではないか」
金正恩はもう一度トランプ大統領と電話会談で確かめようと決意した。
正恩「トランプさん、今アジアが大混乱してます。
以前のお話しとは全く違う事が起こっておりますが、ご承知でしょうか?」
トランプ「正恩君、私もあの時はアジアを飼いならす計画だったが、よくよく考えると地球の急激な人口増加と今後の生産性を考えてアジアを飼うにはキャピタルゲインよりもランニングコストがかかる。
それより人口の調整をして優秀な単一種族だけを残せば争いも少ない。
過去に我が国アメリカは白人が有色人種を駆除する為に銃の所持を認めてきたが成果が思ったより上がらなかったのも理由の1つ。
公共の場での銃乱射キャンペーンもあまり影響力も無かった。
正恩「それではあなたの国に多くいる白人と有色人種の夫婦等は今後どうなるのですか?
トランプ「簡単だよ。我々はDNA改ざんパッチを同時に開発したのだよ。」
「狂人にも変化せず、狂人に襲われることもなく、勿論去勢効果も100%だ。」
「即ち100年後は有色人種が存在しないクリーンな世界を作り出せる。」
正恩「恐ろしい!」
「それならせめてそのDNA改ざんパッチを流通させてください。」「それでも100年後はあなたが願う世界になっているではないでしょうか?」
トランプ「これだから有色人種は嫌われるのだよ。どうせ同じ100年後なら派手にやった方がいいだろう。遊び心も大事だよ。正恩君これがアメリカに住む白人のDNAの根底にあるものだよ。」
トランプは会談を一方的に済ませ正恩は静かに電話を置いた。
正恩「時間がない。何か手を打たねば。」
総書記室の壁の隅に飾られた写真をじっと見つめる。
それはスイス留学時代のスキー合宿の時のクラスメイトとの集合写真だった。
じっと観ているとある人物に目が止まった。
クラスメイトだった中国人の洪 建基だ。
彼は福建省客家の出身で家族構成は茶畑を営む父と母弟の4人家族で巨大な円形土楼に80世帯の血縁者のみのと暮らしている。
正恩「そうだ、あいつしかいない。建基に相談しよう。」
彼と彼の弟は幼少期から不思議な力を持ち野生の虎を飼い慣らし山に連れ狩をさせる遊びをしていたらしいが、特に弟の建龍は機械工学に優れた知識を持ちサンクドペテルブルグに客員教授として招かれたりと世界中の技術者や科学者から注目を集める存在だ。現在は独自の研究に没頭するために地元である廈門市の大学で研究に励んでいる。
正恩「やぁ。建基、ご無沙汰だな。」
建基「正恩か?」
正恩「ニュースでもわかる通り今大変な事がおきている。」
建基「これは正恩お前がやっているのか?」
正恩「冗談じゃない!
アメリカだよ。トランプ大統領首謀のもと新型対人兵器を開発したのだよ。有色人種同士を殺す殺戮兵器を」
建基「ふざけやがって!それじゃあ杭州までも壊滅したからもうここに来るのも時間の問題だな。」
正恩「何かアジアを救えるしいては有色人種を救える方法はないのか?」
建基「正恩、俺の弟にもこの話持ちかけてもいいか?
あいつにも何かできるかも知れない。」
正恩「ああ、悪いな。頼んだぞ。朋友!」
そしてここから有色人種殺戮兵器との戦いが始まるのである。
つづく。。
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