11 日帰り入国情けない
タイ最北部のチェンライ県メーサイはミャンマーとの国境に接しておりイミグレーションがあり外国人旅行者もミャンマー側の町タチレイに1日のみの入国が許されている。(当時のミャンマーはまだ軍事政権です。)
僕はタイに来てこの陸路国境越えを楽しみにしていたイベントであった。
タイ側のイミグレーションで多くの外国人と一緒に出国の列に並ぶ、
日本人はどうやら見受けられない。
タイ側のイミグレーションを出ると次はミャンマーのイミグレーションで入国の手続きをする。
入国審査とかも特になく入国税5ドルを払いパスポートをイミグレーションに預けて、その際パスポート預かり証を発行してもらい
お帰りの際にはここでパスポートを受け取る仕組みである。
1日しか時間がないしイミグレーションから5キロまでしか進めない制限がある。
さあ、国境の橋を渡り晴れてミャンマー入国初のミャンマーに感動していると皆、巻きスカートのロンジーと言う民族衣装を着ている。
女性用はタメインと言うらしい。行き交う女性はみな頬に白い粉っぽいのを塗っている。これは女性の化粧でタナカという。
屋台とかはあまりタイと変わらないが、唯一すぐ気がつくのは自動車がタイでは左側通行に対してミャンマーは右側通行になっている。
車は左ハンドルになる。
ほんの数時間でもミャンマーを体験したいと僕はズンズンと歩き出した。
タイに比べたら、建物は古めかしい。
でも疑問に思ったのはイミグレーションから5キロ以上離れるとどんな処罰があるんだろう。
あと、タイ側のイミグレーションが終わる時間までにミャンマー側から出国できない時はどうなっちゃうのだろう?そんなケースは実際あるのかなぁ。
そうこう思いつつ、歩いて行くと市場があり、これと言って変わった物も売ってないが、象牙とかその類を売る露店があったのでいつもの調子でビデオをまわしていると、そこの売り場の兄ちゃんが「ユー、ノー、レック!」と叫びながら、
ショーケースの向こう側から回りこんでこっちに
つかつかと向かって来て大きな手でレンズをわし掴み怒鳴り声で何か言ってる。
僕はこうなったらと思い、兄ちゃんたちの怒りを増強しないように、
まるでずぶ濡れの弱い子犬のようにうつむき加減で小さい声で「ソーリー、ソーリー」と言って何とか回避した。
もう心臓はバクバクものだ、そこを離れて道の角を曲がっても少しの間は
後から兄ちゃんとその仲間がつけて来ないか心配になり、後ろを振り返りながら歩いた、
ワシントン条約に引っかかるようなトラの毛皮や象牙などが堂々と売っていた。それを暴露されるのは困るのだろう。
しかし焦った。以前チェンライ~メーサイ3000バーツ事件でイャな思いをしてるが、これまた違ったイャな思いを体感する羽目に。はたから見たら馬鹿っぽい画になるだろう。
もう一台カメラがあれば僕のこの一部始終を納めたかったと思う。
住宅街をを抜けまた市場に戻り兄ちゃんとその仲間達に見つからないように道を選びイミグレーションの橋に向かうと、屋台が目に飛び込んできた。
こんな時でもなんだが、あの揚げ物は一体なんだろうと、いらぬ好奇心で屋台に向かい確かめると、ベンガル人ぽいおじさんが三角形の揚げ物に中身がじゃが芋が入るインドで言えばサモサ、それを売っていた。
以前日本でも食べた事が有るので、すぐに注文するとサッと新聞で作った袋に沢山入れてくれて5バーツと安い。
さーてと、そろそろ出国。タイに戻るのである。
国境の橋に来ると物乞いの子供達が「ゲートは反対側だよ」と教えてくれる。「いい子だな」と思っていると
ずっとついてくる。
何かゴチャゴチャ言ってる。
「ミスターテンダラー、」と聞き取れたけど、ここは構わずにゲートに進む。
シラーッとね。
ミャンマー当局の係官が立つとこまで行くと係官は子供達を
脅かすように大声を撒き散らし追い払った。
【ミャンマー側のゲート】
最後にさっきの子供(推定5歳)の男の子が「ミスター」と言い、僕は振り向くとフェンス越しに、その子は「ファックユー」と言い中指を立てて背を向けて戻っていった。
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